
今から、15〜16年前に県立中央病院で本当にあった話です。
搬送されてきた赤ちゃんが病気で、母子感染に間違いなかった。
さっそく、両親に感染経路を問いただすと、
それぞれが、とても恐ろしい身の上話を始めたのであった。
その若い両親(金髪と茶髪)が、感染していたのは世にも恐ろしい〜
あの「梅毒」でした。
それぞれが深く身に覚えがあり、感染源に関して
「お前からだ!あんたからだ!」とののしり合いになった。
もはや、感染というより、伝染状態であったが、
とにもかくにも、3人が院内で治療を受けることとなった。
ある夜、消灯後の廊下を、
懐中電灯を照らしながら巡回中だった看護婦さん
(家の奥さんです。当時、小児病棟にいた。)が、
廊下の向こうから、ヒタヒタという足音を聞き、目を凝らすと、
濡れた髪の毛で、カタカタと石鹸の入った洗面器を抱えた二人の長い影が、
こちらに近づいてきた。
「見〜たな〜。」と言われる前に、
「何をしているんですか?」と問いただしたところ、
あの金髪と茶髪(以下、うめちゃん夫婦という)は、
「病院の中を探検していたら、広いお風呂を見つけたので二人で入ってきた。」
「ひいぇええ〜!」と暗がりに響き渡る看護婦さんの悲鳴!
それは、当直で拘束され家に帰れない病院職員が、
次の勤務に入る前の僅かな時間に利用するためのお風呂でした。
院内感染の可能性ありとのことで、お風呂は即使用中止。
うめちゃん夫婦は、「二度と病院のお風呂に勝手に入らぬよう。」
厳重に注意されたのであった。
それから、しばらくしてのある夜、又消灯後の廊下を、巡回中の看護婦さん。
廊下の向こうから、ヒタヒタという足音が・・・
濡れた金髪と茶髪で洗面器を抱えた、うめちゃん夫婦に
「あれほど、病院のお風呂に勝手に入ったらダメと言ってあったのに!」
すると「入ってない!」と言う。「え〜、じゃあ、どうして・・・」
「病院のお風呂はダメだと言われたから、二人で銭湯に行ってきたもん。」
「ひいぇええ〜!」と又、暗がりに響き渡る看護婦さんの悲鳴!
・・・この後、どうなったかは良く聞いていません。
三人とも、完治したのは間違いなく、その後舞い戻って来たとも聞いていません。
又、銭湯から、感染者が出たとの新聞報道も読んでいません。
ただ、それからしばらくは、家では銭湯に行くことが無くなりました。
これは、本当にあったお話なのです。ヒュ〜ル〜♪〜〜