Sasa

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空想特撮科学ドラマ「ウルトラ3兄弟」
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    ウルトラの父は、息子達(ウルトラマン、セブン、タロウ)を集めて言った。
    「ここに、光の矢が三本ある。これを折ってみよ。」
    最初にウルトラマンが「シュワッチ!」と掛け声をかけて挑んだが折れなかった。
    次にセブンが「ヘッツ!」と気合を入れたがビクともしなかった。
    父は、「一人の力(ちから)で及ばなくても、兄弟で力を合わせれば出来るのだよ。
    これからも、兄弟仲良く・・・」と言いかけた時、
    タロウがストリウム光線を発射し、難なく三本の矢を切断してしまった。
    呆気に取られる父と兄弟達・・・。
    ウルトラの父の面目は丸つぶれであった。
    その三ヶ月後、ウルトラの父のカラータイマーは
    永遠に点滅することも無くなったのである。

    葬儀の晩、顧問弁護士がやって来て、「お父様の遺言状を預っている。」と告げた。
    ウルトラの母が、兄弟達が見守る中で厳かに開封すると、
    「M78興業(株)の所有株式を長男に、
    現預金は他の兄弟達に相続させる。」というものであった。
    ウルトラマンは「シュワッ〜〜シュワッ〜。」と安堵し、
    そのまま代表取締役に就任することとなった。
    誰しも、これからも「ドル箱ウルトラシリーズ」は安泰だと思った。

    ところが、四ヶ月後に事態は急変したのであった!
    突然、タロウが、第二の新たな遺言状を持って現れたのだ。
    その内容は、「追伸、長男は実はタロウで、ウルトラマンは次男、
    セブンは七番目の子どもだ!」と書いてあった。
    「シュワワワワワワ〜ッ〜!」と驚くウルトラマン。
    「シュワ◎〜♂、シュア∞*☆〜♀ッチ!」と取り乱しながら母に詰問すると、
    母も動揺し、何がなんだか分からないまま「シュア(Sure)ッチ!」と呟いてしまった。
    セブンは何故自分が次男なのにセブンなどという名前なのか?
    タロウという名前は、普通は長男ではないか?
    どうして、毎年のようにゾフィとかメビウスとかぞろぞろと兄弟が増え続けるのだろうか?
    ・・・このシリーズ物の疑惑の一旦が解明されたような気もした。
    又、付け足しでシリーズを続けてきたための矛盾を突いた
    よく考え抜かれたストーリーだと感心さえもした。

    タロウはすかさず、臨時株主総会を開催し、自分が代表取締役に就任すると、
    ウルトラマンを会社から追放した。
    追放されたウルトラマンは、地裁に、第二の遺言書の無効確認を求めて提訴した。
    タロウはタロウでウルトラマンを損害賠償で訴えた。
    正に骨肉の争いになってきたのだが、
    ウルトラマン曰く、「第二の遺言書は、便箋に実印ではなく、拇印を押してある。
    しかし、ウルトラスーツを着て押した拇印は指紋がなく只の丸印である。
    したがって、誰が押したか判らず偽物である。」と主張した。
    そして、M78興業の斜め向かいに、
    新しくM78プロダクションというややこしい名前の店を出したのだ。
    セブンやバルタン星人、レッドキング、ゼットン等、花形のスター怪獣達65匹も、
    それと同時に、先代と共に長年ウルトラシリーズを築き上げたウルトラマンを慕い、
    退社して新会社に移籍してしまった。

    誰もいなくなり困り果てたタロウは、ハローワークに求獣募集を出したが、
    大巨獣ガッパや宇宙怪獣ギララにキャプテンウルトラ等、
    程度の低い怪獣しか集められなかった。
    おまけに、リクルートとして採用を内定していたはずの
    ゲハラにまで辞退されてしまったのである。
    しかも、ウルトラマン側には、今回の新聞報道で内紛を知って同情したという、
    怪獣映画の金字塔!平成ガメラや初代ゴジラまでもが、
    社外相談役として就任してしまったのだ。

    そこへ、決定打とも言うべきニュースが飛び込んできた。
    最高裁で、遺言状は贋物(にせもの)と認定、
    損害賠償の訴えは却下とのこと。
    天国から地獄へと突き落とされたタロウは「反省します。」と言って、
    あの大きな角を落とし(つまり、頭を丸めて)
    いつの間にか光の国から姿を消してしまったのだ・・ったとさ・・・・・完。

    さて、このドラマは、M78星雲での出来事であるが、
    これと同じことが、我々の地球上の身近でも起こっていたらしい。
    先日の朝刊を読むと、長男は贋物(にせもの)の遺言書を元に、
    老舗鞄店を乗っ取り、損害賠償請求訴訟を起こしたが、
    訴えが却下されたと報じられていた。
    正に空想特撮ドラマのようなことが、この日常にも起こっているのです。
    石坂浩二さんのナレーションの世界のようです。
    「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、
    この不思議な時間の中に入っていくのです・・・。」
    ギギギ・ギッ〜♪


    | ドラマ | 16:56 | comments(1) | trackbacks(0) |
    コメント
    Sasaさん
    長文です(-.-;)超大作なのですが
    読むの 疲れました…
    (>_<)
    もう少し 肩の凝らない 楽な大作 作ってください(^O^)/
    ラブちゃん(犬)シリーズも良いですね
    o(^-^)o

    | LEE | 2009/11/20 9:14 AM |
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