Sasa

<< 複雑・怪奇日食 | main | 鉄人28号 >>
妙心寺の庭は・・・
0

    京都で開催された「第8回子育てひろば実践交流セミナー」に行って来ました。
    花園会館でのセミナーの後、夜の交流会(大宴会)は、
    650年の歴史を誇る京都の名刹「妙心寺」の宿坊(寝泊り飲食する棟)
    「大心院」にて、100名近い人数を集め、和やかに開催されました。
    しかし、仏(ほとけ)様をはじめ、参加した人々も、この寺に深い因縁を持った人物が
    そこに一人参加していたとは、誰も知る由もなかったでしょう・・・。

    あれは、30年前、
    その当時、入社した会社の上部団体(TKC全国会)が新人研修を行うというので、
    所長に「京都での研修に行って参れ!」「ははぁ〜!」
    「宿泊はお寺で、1週間の日程であるぞ。以上!(正確には月〜金)」「ははぁ〜!」と
    それまで、何回かお寺に泊まったこともあったので、
    京都の情緒を楽しむつもりで、送られたのがこの寺でした。
    しかしそれは研修といいながらも業務上の知識習得ではなく、
    精神修養の名目で、禅寺での実際の修行にやらされたのでした。
    それからは、地獄のようなつらい日々が・・・。

    朝5時起床、お寺の中の掃除・雑巾がけ、
    朝食(おかゆ・たくわん・お湯、作法があり、正座で一切喋ったり音を立ててもいけない)
    読経(般若心経)、参禅(座禅)、庭・参道の掃き掃除、昼食(若干の休憩)、説法、二度目の参禅、 読経、夕食(晩酌は勿論無し、作法は同じだが、もう一品だけ付いていたような気がする。)、風呂、9時就寝。という超〜規則正しい修行生活なのです。

    座禅は初日20分から始まり、徐々に長くなり、最後は3時間でした。
    説法や参禅指導に当たるのは、位も高く中々できた先生方でしたが、
    我々の身の回りの指導に当たった雲水は、当然修行も出来ていなく、
    やたらめったら怒鳴り散らすは、威張り散らすはの坊さんで、
    その修行には全国から集まっていたので、
    共通語で分かりやすく「くそ坊主」とあだ名されていた。
    レレレのおじさんのまねをして掃き掃除をしていたら、
    ほうきを持って烈火のごとく飛んできては、「やり直せ!」と言う。
    子どもの修学旅行並みに、消灯時間に懐中電灯を持って見回りにきては、
    死んだふりをしている我々に「誰だ〜!起きているやつは!」と大声でわめく。
    我々は当然、一難去ってから又、子どもの修学旅行並みにヒソヒソと起き出し、
    昼の間に調達した般若湯(缶ビールと日本酒)をススるのだが・・・。

    最終日の前日、作務の合い間に、隠れてタバコを吸っていたら、
    (説法や参禅する場所(龍泉庵)は別棟で、そこは修行を積んだ雲水ばかりで、
    「くそ坊主」は来なかったので安心できた。)
    その中の3人が、「今晩、街へ出て来る!」と言った。
    寺の周囲は城壁のごとく塀に囲まれ、出入り口には、ドでかい門があり、
    9時にはギギギ〜と締められてしまい収容所状態となるのにである。
    見つかったら、幽閉か木に吊るし上げの刑のどちらかに違いない。
    しかし、その夜、周到に準備は進められた。
    布団の中に座布団を人型に押し込み、消灯前に「では!」と言い残して彼らは脱走した。
    やがて、見回りにあの「くそ坊主」がヒタヒタとやって来た。
    死んだふりをした我々は、息を殺してそれが見破られる瞬間を待った。
    懐中電灯が辺りを巡り一つの布団でそれがピタリと止まる。
    次の瞬間、「逃げたぞ〜!!!」の大音声、
    閉じられた門はギギギ〜と開けられ、
    タスキをかけた雲水の群れが松明(たいまつ)と刺又(さすまた)を持って、
    ドドドッ〜と夜の京都の街に出て捜索する。
    「居たか??」「こちらには居ないぞ!!」「次は二条だ!そっれ〜!」
    又、ドドドッ〜と移動する僧侶の一団。
    ・・・と、誰もが期待し、そうなるはずの展開が、何故かそうはならなかったのだ。
    これまで毎晩「誰だ〜!今、「くそ坊主が来た。」と言ったのはぁ〜!」と
    ドでかい声で怒鳴り散らしていた、あの「くそ坊主」が、
    その夜に限って、又ヒタヒタと何事もなく帰って行ったのだ。
    「へっ??」何で見つけられないの?「こんなのあり・・・?」
    修行の出来ていない雲水というものは、当然その目も節穴(ふしあな)だという
    しごく当たり前な悟りを、その夜、我々は開いたのであった。

    次の日の朝、何事もなかったごとく布団の中に彼らは居た。
    「いつ帰ってきた?」「3時位かな。」「門閉まっていただろう。」
    「昼の内によじ登れそうな塀を見つけておいた。」とのこと。
    最終日、3時間の卒業記念・最後の難関スペシャル座禅で、
    舟を漕ぎながら、あの警策(きょうさく)でペーン・ペーンと叩かれながらも、
    皆、無事修行を終えて帰っていった。

    今回、交流会でこの部屋に入ったとたんに、走馬灯のように、
    あの青春の辛かった日々が一瞬にして甦(よみがえ)りました。
    ここはまさに、我々が食事をして、寝泊りし、怒鳴られ続けて修行した場なのだ。
    交流会の合い間に、部屋を見て回ったが、水道の蛇口がカランから、
    上下式に替えられていた他はまったく30年前と変わったところは無かった。
    宴会をしている部屋の隅に大きな木の板が吊るされ、真ん中がへこんでいる。
    きっと、「ご飯よ〜。」の合図に叩くのね。と側にいた人が言った。
    バカ言え。これは「くそ坊主」が毎朝、我々をたたき起こすために使うんだよ。
    「きれいなお庭ね〜。」毎日お坊さんが頑張っているのね。と言う。
    違うんだ。これは「くそ坊主」が毎日、我々を怒鳴りながら掃かせているんだよ。
    この庭は・・・

    注:本文中に現在では、不適切な言葉や表現が使われておりますが、
      体験した当時の社会情勢や、時代背景を考慮し、
      オリジナルな感想を尊重したため、そのままに掲載致しました。
      ・・・ご容赦下さいませ。m(_ _:)m。


    | イベント | 18:48 | comments(4) | trackbacks(0) |
    コメント
    京都お疲れ様でした。m(__)m

    | LEE | 2009/09/10 9:20 PM |
    久々に参戦っす!
     やっとここさ、平常勤務に帰って参りますた。(って、それもつらい平常なんですがね。。。)

     いやぁ〜、なんつぅか、その因縁の出会いに感動っす!

     何だか詳しくは知りませんが、ありのままの俗物に浸った人間、そのまんまを受け入れる「浄土真宗」と、それらを律して高みに上り詰める「禅宗」があるらしいですな。

     輪島の震災で有名になった「総持寺」は「禅宗」。横安江町の「東本願寺」は「浄土真宗」なんですと。

     どっちが好きかといえば、その真ん中くらいかなぁぁ〜。

     だって、仕事が中間支援センターですものねぇ????

     って、さぁ!!

     県のNHK法人申請受理団体に、まだ名前が公表されてないよ。

     「細かい訂正があった」って聞いたけど、もしかしてまだ、そのまんま言われた通り直して提出してないんじゃないがけ!!

     おっと!!NHKじゃなくて。。その。。なんだっけか??

    | aokai | 2009/09/11 8:11 PM |
    確かに、まだ縦覧(広告)されていませんが、
    指摘を受けた書類は、すべてその翌日には
    訂正して提出してあります。
    念のためにNPOセンターに
    確認に行ってもらいましたが、
    担当の方(窓口)は、まだ縦覧していないが、
    受理されてますよとの返事だったとのこと。
    もう少し、様子みましょう。

    ところで、私、お寺(宗教法人)の役員も
    やっておりますが、モチロン浄土真宗です。
    | Sasa | 2009/09/14 11:53 AM |
    浄土真宗のsinomaです
    娘も浄土真宗系の高校に入り現在浄土真宗です?

    この高校
    理事長も校長も入学式では「高校生活を楽しんでください」と言っていました
    「大丈夫なんだろうか」とちょっと心配!

    先生も熱心でつい応援したくなるような感じです
    でも生徒には強くは言わないようです
    「ホントに大丈夫なんだろうか」と心配!

    入学、陸上部に入って6ヶ月
    朝6時半に家を出て夜7時半ごろ帰ってくる生活が続いています
    毎日「まとも」な格好で学校行ってます
    なかなか頑張っているようです

    聞くと
    学校が服装に厳しいから…
    部活は先生が怖いからやめられない
    「心の先生」は嫌い…だって…
    担任は苦手…一生懸命やっているのは認めるけど

    宗教は救いの教えだけど
    戒律があって
    色んな仏様がいて
    人を導いてくれるんですよね

    神様仏様皆さま…どうぞよろしく(^^;)
    | sinoma | 2009/09/17 8:24 AM |
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://sasa.kosodateo.com/trackback/1248526
    トラックバック
    CALENDAR
    S M T W T F S
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << May 2019 >>
    SELECTED ENTRIES
    CATEGORIES
    ARCHIVES
    RECENT COMMENT
    モバイル
    qrcode
    LINKS
    PROFILE